お役立ちコラム

システム天井

私たちが普段何気なく見ている建物の天井ですが、実はいくつかの種類に分かれています。

そのうちの一つがシステム天井です。

システム天井は、一般的な天井(在来天井)と何が違うのでしょうか。

今回はシステム天井の特徴やタイプ、メリット・デメリット、在来天井との違いについて解説します。

システム天井

システム天井とは

システム天井は吊り天井の一種です。

といっても、吊り天井がどのような天井かわからなければピンとこないかもしれません。

ここでは吊り天井の意味とシステム天井について解説します。

吊り天井とは

吊り天井とは、建物の天井裏から金属のボルトなどを使って吊り下げられた天井のことです。

天井となる部分には石膏などの天井ボードを使用します。

建物の上限部分と吊り天井の間に空間ができるため、照明や空調、水回りなどの配管スペースを確保できるというメリットがあります。

メンテナンスがしやすいため、体育館などの大型施設でよく使用されています。

システム天井の概要

システム天井も吊り天井の一種です。

建物の天井と吊り下げられた天井板の間に照明や空調などを埋め込んで一体として仕上げるタイプの天井です。

天井設備の代表はエアコンですが、配管や配線の点検を行うための点検口や空気を循環させる換気口、非常事態が発生した時に使用する非常照明や誘導灯、非常放送スピーカー、火災発生時に使用するスプリンクラーや煙感知器・熱感知器なども重要な天井設備です。

システム天井を含む吊り天井はとても便利で普及しているタイプの天井ですが、東日本大震災が発生した際に多くの吊り天井が落下して大きな被害を出しました。

そのため、2014年以降は耐震性に関する新たな基準が設けられ、基準をクリアした吊り天井を特定天井と呼ぶようになりました。

システム天井のメリット

システム天井のメリットは以下のとおりです。

・メンテナンスしやすい
・レイアウト変更がしやすい
・種類によってはコストダウンできる
・工期を短縮できる

システム天井は天井板だけではなく照明などの天井設備も一緒に移動したり変更したりできます。

この特徴はレイアウトを変えるという点でも便利です。

後ほど述べるグリッドタイプを採用していると、天井設備の一部が破損してしまったときの交換もしやすいです。

ラインタイプを採用した場合は天井設備の交換がしにくいという難点があるものの、ライン状に照明を配置できるため、オフィスの見た目をスタイリッシュにできます。

ラインタイプを採用するとグリッドタイプに比べてコストダウンできます。

システム天井を取り入れたいが予算を絞り込みたいという場合、ラインタイプを選択するとコストダウンできるでしょう。

また、従来の天井に比べると施工が容易であるため人件費削減や工期短縮といった効果も期待できます。

システム天井のデメリット

システム天井のデメリットは以下の2点です。

・自由度が低い
・天井の耐震性に難がある

システム天井はグリッドタイプであれ、ラインタイプであれ、ある程度規格が決まっています。

そのため、設置する際は規格の範囲内で行うしかありません。

細部にわたるこだわりや見た目に関するこだわりがある場合は、あまりお勧めできません。

天井の耐震性という点でも注意が必要です。

2014年以降は特定天井という仕組みが設けられたため、比較的耐震性に優れたシステム天井もありますが、それでも吊り天井である点に変わりありません。

新たにシステム天井を採用する場合や既存のシステム天井を使用する場合は、耐震対策を行う必要があるでしょう。

システム天井の2つのタイプ

システム天井には大きく分けてグリッドタイプとラインタイプの2種類が有ります。

それぞれの特徴を見てみましょう

グリッドタイプ

グリッドタイプは、天井の骨組みが格子状(グリッド)の形になっていて、その上に仕上げ材や証明が組み込まれているシステム天井です。

天井パネルや照明器具を部分的に交換できるためメンテナンスしやすいという長所があります。

次にのべるラインタイプに比べると地震の揺れに強く、仕上げ材が落下しにくいというメリットもあります。

仕上げ材が格子状に配列されているため見栄えが良いという特徴もあります。

ラインタイプ

ラインタイプは。天井の仕上げ材と照明や空調といった設備をひとまとめにして組み立てた天井のことです。

室内から天井を見上げた時に、天井の照明が一方向のラインのように整列しているという特徴があります。

ラインの長さを建物の大きさに合わせて決められるため、部屋の形やレイアウトに合わせて設置できます。

しかし、ライン上に証明が組み込まれているため、証明の位置を変えるのが難しいというデメリットもあります。

また、大地震の揺れに弱くグリッドタイプと比べると天井落下のリスクがあるという弱点もあります。

まとめ

今回はシステム天井について解説しました。

住宅などでシステム天井を見かけることはありませんが、大規模な公共施設やオフィスなどでは良く用いられているタイプの天井です。

システム天井にはグリッドタイプとラインタイプがありますが、メンテナンスのしやすさや使い勝手の良さを優先するならグリッドタイプ、コストや部屋のレイアウトを優先するならラインタイプを選ぶとよいでしょう。

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