お役立ちコラム

天井ボードはDIYできる?貼り方の手順とよくある質問

内装工事の一つである天井は、道具と材料があればDIYでも貼り付けられます。しかし、正しい手順で行わないと家の機能を低下させ、場合によっては安全を脅かす事態につながります。そこで、天井ボードの貼り方と必要な道具、施工やDIYの際によくある質問をまとめました。

ボードの天井を作る際に必要な道具

天井にボードを貼る際には、以下の道具を使います。

  • メジャー
  • ビス
  • 木工ボンド
  • カッター、または丸ノコやナイフ
  • 定規
  • 墨ツボ、またはボードに線を引く道具
  • 石膏ボード
  • 仕上げのクロス材
  • タッカー(断熱材を使用する場合)

このほか、石膏ボード用のカンナややすりがあるとより便利です。

天井材となる石膏ボードは、面取りをしたタイプを購入すると手間なくきれいに仕上げられます。
全てホームセンターや工務店に行けば手に入りますが、どれも職人さんのようなプロ用の道具として販売されているため、価格は高めの傾向にあります。
全て一から用意するとなると、まとまったお金が必要になりますから、費用に注意しましょう。

 

天井ボードの貼り方

天井ボードをDIYで貼る場合、天井ボードを貼りながら断熱材の敷き詰めや照明の配線の準備などの作業を行います。
手順を守って作業をしないと、失敗や二度手間の原因になりますから、正しい手順をしっかり押さえておきましょう。

 

天井に断熱材を敷き詰める

天井に断熱材などを敷き詰める場合は、天井にボードを貼る前に敷き詰める作業を行います。
断熱材には裏表があり、どちらを下に向けるか書いてあります。
断熱材を敷き詰めるときは、この向きに注意しましょう。

また、敷き詰めた部分に隙間があるとそこから熱が逃げてしまうため、断熱材を隙間なく敷き詰めるのも重要なポイントです。
断熱材で天井を端から端まで覆ったらタッカーで固定します。
端を先に固定して、後は野縁(のぶち)に沿うように固定してください。

※野縁(のぶち)とは天井裏にある骨組みのことです。

 

天井の下地サイズを測る

断熱材を敷き終わったら、天井やボードの寸法を測ります。天井はほとんどの場合、石膏ボードが全ておさまるような形をしていません。
必ずカットしてボードの大きさを調節しなくてはならない部分があります。
まずは天井とボードの正確な寸法を計測し、必要な大きさを確認しましょう。

 

ボードを切る

天井やボードの寸法が分かったら、それに合わせてボードを切って調節します。
ボードの切り方は以下の手順で行います。

 

ボードの切り方
  1. 寸法に従って墨ツボやペンで切り落とす部分に印をつける
  2. 印に合わせて定規を当てて、カッターで強めに切り込みを入れる
  3. 切り込みを入れた部分に力を入れてボードを折る
  4. ボードに残った紙を切り落とす
  5. カット部分に面取りをする

ボードを切り終えたら、天井に合わせて貼り付けていきます。

 

ボードを貼る

ボードを天井に貼り付ける際には、ビスを使って貼り付けていきます。
このとき、天井が落ちてこないように、ボードに木工用ボンドを塗って貼り付けましょう。
最初は、カットの必要がない部分からボードを貼っていきます。

ボードを天井に合わせたら、ずれないように押さえながらビスで15㎝か20㎝間隔で留めてください。
ボードの貼り方はボードのつなぎ目がジグザグになる千鳥張りで止めるとより安全です。

ボードを貼った後にはクロス材を貼りますが、その前の作業としてボードのつなぎ目やビスにパテを塗ります。
このとき十字状にパテを塗っていると、パテが劣化して割れたときに真っ直ぐ割れていってしまい、結果的にパテの割れ目が大きくなってしまいます。

千鳥張りは、このパテの割れ目を最小限に抑えるのに重要な工夫です。
この後解説する配線作業とボード張りを並行して行い、完了後にクロスを貼れば天井のDIYは完成です。

 

照明の配線を通す穴をあける

天井の配線を通すには、ボードに穴を開けなくてはいけません。この作業はボード貼りと並行して行います。
あらかじめ照明の固定位置を決め、そこに印をつけて穴を開けます。
配線をボードの裏から穴に向かって通しましょう。通し終わったらビス止めをして固定します。

電気が通っていない場合、配線はそのままにしておき、クロスを貼ったら固定してください。
電気を通している場合は、絶縁シートなどで配線の先端を保護しましょう。

 

よくある質問

天井のボード貼りはDIYの中でもかなり大変な作業の一つです。その分、作業に関する疑問も多く寄せられています。
作業をするにあたり覚えておくと便利な質問と回答をまとめました。

 

天井ボードの向きはあるの?

天井ボードの中には貼り付けるだけで完成するタイプと、クロスなどの仕上げが必要なタイプがあります。
貼り付けて完成するタイプの場合、貼り付ける時点で見た目が決まる関係から、部屋の長手方向から貼るのが一般的です。
どちらのタイプも、クロスを貼る場合は全てクロスで隠れてしまうので、方向を気にする必要はありません。
ボードを貼る向きは、ボードの種類やクロスの有無で決まると覚えておきましょう。

 

天井と壁にボードを貼る場合はどちらから貼る?

DIYの内容によっては、天井と壁にボードを貼る場合もあるでしょう。
この場合は仕上げによって先に貼る部分が変わります。

ボードに「見切り」という樹脂製の廻り縁が入っている場合は、壁から貼り付けます。
見切りが無い場合は、天井が先になります。
施工する季節や地域によっては、施工時の雪の重みなどの影響を考慮して施工しなくてはならない場合もありますので、注意してください。

DIYでやる場合は、天井からやった方がやりやすいケースが多いので、基本は天井から行うようにしてボードの種類や作業する時期に合わせて手順を選びましょう。

 

まとめ

天井のボードの貼り方を解説してきましたが、かなり大変な作業であることが分かっていただけたかと思います。
天井にボードを貼る作業は、複雑な手順をこなしていく必要があります。
DIYでもできる作業ではありますが、道具の準備から作業までを一人でやるとなると大変です。
DIYが難しい場合は、プロの手を借りることも検討しましょう。

 

「株式会社リバネス」では、天井ボード貼りをはじめとした内装工事を承っています。
「天井をDIYしようと思ったけど、自分では難しそうだ」と感じられたのでしたら、ぜひご相談ください。

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