東京・埼玉・神奈川の内装仕上げ工事はリバネス｜お役立ちコラム

2023年02月02日

天井ボードの中でも、もっとも一般的なものといえるのが「石膏（せっこう）ボード」です。
石膏ボードは安価で安全性にも優れているため、さまざまな建物の天井ボードとして使われています。

その一方、湿気に弱いなどの弱点もあるため、施工を検討する際には石膏ボードの基礎知識を押さえておくことが重要です。

この記事では、天井に張る石膏ボードとは何か・種類・メリットとデメリット・天井の石膏ボードの張り方・石膏ボードの価格相場について分かりやすく解説します。

天井に張る石膏ボードとは？

「石膏（せっこう）ボード」とは、硫酸カルシウムと水で作られる石膏という鉱物を芯材として、両面と側面をボード用の原紙で包み込んだ建築資材です。
石膏ボードは天井や壁の下地材として使われており、一般住宅・オフィスビル・商業施設など幅広い建物で採用されています。

天井に張る石膏ボードの種類

石膏ボードには、実はさまざまな種類があります。
ここでは、石膏ボードの主な種類をご紹介します。

石膏ボード

石膏を芯材として両面と側面をボード用の原紙で包んだ板状の素材です。
建物の天井や壁の下地材として用いられており、耐火・防火・遮音などの効果があります。

強化石膏ボード

ガラス繊維などを加味することで、耐火性・耐衝撃性を向上させた石膏ボードです。
主に壁や天井の下地材として使用されます。

普通硬質石膏ボード

石膏ボードの性能をグレードアップさせたもので、耐衝撃性が強化石膏ボードの約1.2倍以上、曲げの力に対する強度が石膏ボードの約1.3倍以上もあります。
間仕切り・通路や廊下の壁・腰壁および防火・耐火・遮音などを目的とした下地材として用いられています。

シージング石膏ボード

石膏の芯材と両面の紙に防水加工が施してあるのが特徴で、一般的には「防水ボード」や「耐水ボード」と呼ばれます。
外壁下見板・屋根下地や、洗面所・台所などの水周りの下地材として使用されます。

構造用石膏ボード

耐火性に優れる強化石膏ボードに耐震性を加えたものです。
耐力壁を構成する材料として用いられます。

化粧石膏ボード

化粧加工した紙を使用しているほか、塗装も施されている石膏ボードです。
主に、天井・壁の仕上げ材として使用されます。

天井に張る石膏ボードのメリット

石膏ボードには、次のようなメリットがあります。

価格が安い

石膏ボードは高い性能をもつにもかかわらず、価格が安く、とてもリーズナブルです。
ホームセンターなどで500円程度の価格で購入できます。

石膏ボードを採用すれば、天井の施工費用を抑えることが可能です。

施工が容易である

カッターなどで簡単に切断できるなど加工しやすいため、施工が容易です。
接着・ビス留め・クリップ留めなども簡単で、壁紙を貼ったり、塗装したりすることで、お好みのデザインに仕上げられます。

優れた防火性・耐火性をもつ

優れた防火性・耐火性をもっているのも大きな特徴です。
素材自体が温度伝達防止機能をもつほか、火災時には、石膏の中に含まれている結晶水が蒸発し、室内の急激な温度上昇を抑制します。

高い遮音性を備えている

高い遮音性を備えており、音を通しにくいです。
1枚だけでも十分に遮音性を発揮しますが、複数枚重ねることでさらに遮音性を高められます。

 天井に張る石膏ボードのデメリット

石膏ボードにはデメリットも存在します。
それは以下のようなものです。

一点への衝撃に弱い

石膏ボードは一点への衝撃に弱いという弱点があります。
ちょっとした衝撃でへこんでしまうため、取り扱いには十分な注意が必要です。

 水・湿気に弱い

石膏と紙で作られているため、水や湿気にあまり強くありません。
台所・トイレ・脱衣所など水回りの天井を施工する場合は、防水加工が施された石膏ボードを使用するとよいでしょう。

廃棄に手間がかかる

石膏ボードを廃棄する際には、産業廃棄物に分類されるため、一般のゴミとして処分できません。
処分する際には、専門の処理業者に依頼する必要があります。

石膏ボードの天井への張り方

石膏ボードを天井に張る際には、以下の3つの手順を踏みます。

➀天井のサイズを測る
石膏ボードはそのままでは天井にキレイに収まらないため、まずは天井のサイズを測り、石膏ボードをカット・調整しなければならない箇所を確認します。

➁石膏ボードをカット・調整する
石膏ボードをカットし、天井にキレイに収まるように調整します。

➂石膏ボードを天井に張る
石膏ボードを天井に張っていきます。
壁際の箇所にすき間ができないように注意し、ズレないようにしっかりと押さえながらビスを打ち込みます。

 天井に貼る石膏ボードの価格相場

天井リフォーム工事の価格相場は、1万5000円～7万円ほど、部分的な天井の修理だと3万円～6万円ほどです。
石膏ボードの張替えを行う場合は、20㎡あたり3万円〜6万円ほどかかります。

価格は依頼する業者や施工する物件によって変わることがあるため、複数の業者に見積もりを出してもらい、比較検討するとよいでしょう。

まとめ

以上、天井に張る石膏ボードについて解説しました。

石膏ボードは高い防火性・耐火性をもつなど機能性に優れているほか、施工が容易で価格も安いというたいへん優れた素材です。
一方で、一点への衝撃や水・湿気に弱いという弱点もあります。
メリットとデメリットの双方をよく見極めた上で、施工を依頼するかどうかを判断してくださいね。

石膏ボードの施工は、確かな実績と高い技術力を持つ業者に依頼することが重要です。

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