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軽量鉄骨(LGS)の規格とは?使用メリットやメーカーの特徴を解説

2023年06月29日

軽量鉄骨の規格について知りたい方へ。
軽量鉄骨とは、内装工事で使用する下地材を指す言葉です。
建物の構造の一つである、軽量鉄骨造で使用する鋼材で「LGS」と呼ぶ場合もあります。

今回は日本規格協会によって定められた「JIS規格品」について解説します。
さらに、軽量鉄骨を使用するメリットも紹介するので、ぜひご覧ください。

軽量鉄骨(LGS)の規格とは?使用メリットやメーカーの特徴を解説

軽量鉄骨にはJIS規格品と一般規格品がある

鉄骨造の建物で使われる鉄骨は、軽量鉄骨と重量鉄骨の2種類です。
軽量と重量は、どれだけの重みに耐えられるかで分けられています。

軽量鉄骨は、天井や壁下の下地材として使用します。
製品はJIS規格(JIS A 6517、JIS G 3350)と一般普及品の2つです。
JIS規格では軽量鉄骨を構成するスタッドやランナー、振れ止めの寸法が定められています。

軽量鉄骨の規格と種類を深掘り解説

軽量鉄骨は厚さが6mm未満の鉄骨材です。
軽量鉄骨の規格は、天井用と壁用の2タイプです。

壁用の軽量鉄骨は、スタッド、ランナー、振れ止めで構成されています。
天井用は、シングル野縁、ダブル野縁、野縁受けで構成されています。

公共工事で利用する際は、公共工事共通仕様書の適用事項に従って軽量鉄骨を利用するのが一般的です。

JIS規格とは|産業製品の規格統一を目的に制定

JISとはJapanese Industrial Standards(日本産業規格)の略語です。
日本の産業製品について、寸法や測定法を定めた国家規格です。

製品を規格化して統一することにより、生産性の向上や互換性の確保、技術の促進を進めていきます。
もちろん、軽量鉄骨においてもJIS規格は取り入れられています。
・引用:『日本規格協会グループ JISとは

軽量鉄骨のJIS規格製品の寸法は5つ

軽量鉄骨は使用用途により壁用・天井用に分かれます。
壁用の軽量鉄骨を構成している素材は、スタッドとランナーと振れ止めです。

JIS規格(JIS A 6517)の寸法規格は50形、65形、75形、90形、100形の5つです。
スタッドの長さにより5つの形を使い分けます。

区分番号 JIS規格スタッド記号 基準寸法
50形 WS-50 50×45
65形 WS-65 65×45
75形 WS-75 75×45
90形 WS-90 90×45
100形 WS-100 100×45

公共工事で使用するときは、公共工事共通仕様書の適用事項に従って軽量鉄骨を利用します。

軽量鉄骨の規格品を使用する3つのメリット

軽量鉄骨の規格品は、主に内装工事の下地材に使われています。
軽量鉄骨の規格品を使用するメリットは以下の3つです。

・品質が安定している
・負傷や劣化が起こりにくい
・耐震性が高い

こちらの3つを解説していきます。

その1:品質が安定している

軽量鉄骨を使用する建物の場合、あらかじめ必要な建材を工場で製造しておきます。
現場では持ち込んだ軽量鉄骨などの建材を組み上げるだけです。
この方法はプレハブ工法と呼ばれ、大量生産に向けて規格化された建材を使用します。

そのため、短い工期で安定した品質が実現できます。
品質管理されているものを持ち込むため、建築現場で変形や傷の入るリスクが少ない点もメリットです。

その2:腐食や劣化が起こりにくい

軽量鉄骨の規格品を使用するメリットは、腐食や劣化に強い点です。
建築基準法によると、鉄骨・鉄筋コンクリート造の耐用年数は47年と定められています。
法定耐用年数が長い理由は、長期間の使用でも腐食や劣化が起きにくい堅牢性の高さにあります。

また、軽量鉄骨はメンテナンスしやすい点も、利点として挙げられるでしょう。
JIS規格品を使用したうえで、錆止めなどのメンテナンスを定期的に行えば、耐用年数の延長も可能です。

その3:耐震性が高い

軽量鉄骨を用いた建築物は、建築基準法により地震対策が定められています。
JIS規格品は基準を満たしているため、耐震性も高く安心できるでしょう。

また、軽量鉄骨を用いた建造物は、建物の形状や構造を自由に設計可能です。
そのため、実際の地盤をチェックしながら耐震性を高められる点もメリットといえます。
鉄骨の性質上、折れにくく倒壊するリスクも低く安心できます。

軽量鉄骨|独自の加工製品メーカーを紹介

JIS規格品や独自の工法で、製作・発売しているメーカーを紹介します。
独自の加工製品を販売しているメーカーを知っておくと、選択肢が広がるので、ぜひ知っておきましょう。

第一金属製作所|独自のR加工技術で曲げ加工に対応

鋼製の天井下地材・壁下地材のほか、角スタッドなど各種下地材を販売しています。
独自のR加工技術により、下地材の曲げ加工にも対応している点が強みです。
耐震性の高い工法にも対応しており、シャープさが特徴のアルミ素材も販売しています。

佐藤型鋼製作所|専用機器で素材の成型・加工し販売

佐藤型鋼製作所は「SATOCK」製品を販売している会社です。
JIS規格材として19形、25形、一般普及製品として一般材19形の製品を販売しています。
成型や加工については、「冷間ロール成型機」と呼ばれる専用の機器を使用しています。

桐井製作所|倉庫で使用する特注品を販売

倉庫業法に規定される荷重に対応できる、ソリーダシリーズと呼ばれる製品を販売しているメーカーです。
倉庫などの壁や、天井の高い建物に使用できる製品を提供している点が特徴といえます。

シリーズ製品には、1時間耐火できる構造の「ソリーダ耐火」と呼ばれるものもあります。
JIS規格を超える壁の高さを実現した製品も特徴的といえるでしょう。

八潮建材工業 | 建築用鋼材下地材のパイオニア

八潮建材工業は、1966年に設立された建築用鋼製下地材のパイオニアです。
耐震性能を有する天井用の下地材や、大型間地切り壁下地材などの製法を追及しているメーカーです。
主に、天井や壁用の下地材、耐震強化や風圧に耐える天井製品を作成しています。

三洋工業 | 持続可能な価値創造グループを目指す

三洋工業の建築用鋼製下地材「SICS」は、JIS規格品と一般用をともに販売しています。
不燃性や耐久性に優れた製品で、下地材としても不燃化を図れるのが特徴です。
製品の軽量さが魅力で、簡単な工具を用いて施工できます。

まとめ

軽量鉄骨を用いた内装工事では、JIS規格品を使う必要がある場合と一般規格品でも対応できる現場の2つに分かれます。

その中で特に、公共施設の工事や建築に関わる部分、商業施設の一部工事ではJIS規格品の使用が求められます。
軽量鉄骨で採用する素材に迷ったときは、JIS規格品を使用すれば安心です。

今回の記事を軽量鉄骨の規格について、理解の増進に役立てていただけると幸いです。

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