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軽天はボード工事に欠かせない!?設置の流れについて解説

2021年02月15日

天井や壁に石膏ボードを敷設する工事をするうえで欠かせないのが「軽天」です。軽量鉄骨を組合せ作る骨組みで、この軽天が下地となり天井や間仕切りが作られていくのです。
軽天の設置からボード敷設までのボード工事の流れを、チェックしていきましょう。

軽天工事とは何か

オフィスビルやショッピングモールなど、躯体がコンクリート造りの建物の場合、直接天井や間仕切りのための石膏ボードを設置することはできません。従来は木製の材料で骨組みを作りそこに石膏ボードを設置していましたが、防火検査の厳格化などにより、燃えやすい木材は使いにくくなってきました。そこで、0.5㎜程度というごく薄い鋼板に亜鉛メッキを施した軽量鉄骨を使って、骨組みを作ることが増えました。
この軽量鉄骨を使った骨組みを軽天と言い、軽天を敷設する工事を軽天工事と言います。

軽量鉄骨は木材に比べ軽く加工もしやすい特徴があります。また天然素材である木材は湿気や乾燥で反りや曲がりが起こりますが、軽量鉄骨は湿気や乾燥による影響を受けないといったメリットもあります。木材に比べ価格が安定しており、なおかつ安価であるため、軽天を用いた天井や壁は低コストで敷設できます。

軽天設置の流れ1~吊り天井を作る~

一般的な住宅では、躯体内部の上側に直接天井を設置します。ですが、構造物の天井裏から金属ボルトなどを用いて、天井の下地となる軽天を吊り下げて天井を作ることがあります。
このような天井のことを「吊り天井」と言います。

コンクリート製の躯体にアンカーを打ち込む

吊り天井の場合、コンクリート製の躯体に設置した「吊りボルト」という部材に吊られることになります。吊りボルトは、軽天や石膏ボード・内装クロスといった吊り下げるものが落下しない強度が必要です。そこで、コンクリート製の躯体にアンカーを打ち込み、吊りボルトを設置する土台作りを行います。アンカーは筒状で内側に雌ネジが切られている部材です。コンクリートドリルで開けられた穴にこのアンカーをしっかりと打ち込むことで、吊りボルトや軽天などの吊り天井全体が支えられます。

吊りボルトの設置とハンガーの取り付け

雄ネジが切られた吊りボルトを、打ち込まれたアンカーに取り付けていきます。吊りボルトは長い棒状のボルトで、一般的に直径9.5㎜程のボルトが使われます。吊りボルトだけでは軽天は吊り下げられないため、吊りボルトの先には軽天を引っ掛けるハンガーという金物を取り付けます。

野縁受けにあたるC型軽量鉄骨を取り付ける

吊りボルトの先に取り付けられたハンガーには、天井の高さを決めるための「野縁受け」にあたるC型軽量鉄骨を吊り下げていきます。C型軽量鉄骨はCバーと呼ばれることもあります。Cバーに傾斜が付かないように、吊りボルトに取り付けたハンガーの微調整を行い、最終的な天井の高さを決定していきます。

野縁にあたるM型軽量鉄骨を取り付ける

Cバーと直角に交わるように野縁にあたるM型軽量鉄骨を取り付けていきます。M型軽量鉄骨はMバーと呼ばれます。Mバーには石膏ボードの継ぎ目に設置するWバーと、WバーとWバーの間に取り付けるSバーがあります。Mバーだけで野縁を設置していくケースもあります。

この作業が終わると軽天工事は終了です。下から天井を見上げるとコンクリートの躯体から格子状の軽天が吊り下がっている状態となります。

Mバーに石膏ボードを取り付ける

吊り天井の骨組みである軽天の造作が終わると、Mバーに施工ボードを取り付けていきます。WバーはSバーよりも幅が広いため、石膏ボードの繋ぎ目に使われます。石膏ボードが設置できたら、隙間をパテで埋めて均し、天井クロスを貼り吊り天井が仕上がります。

軽天設置の流れ2~壁や間仕切りを設置する~

軽天で壁を設置するメリットは、何と言っても作りたい場所に壁や間仕切りを設置できるという点です。曲がった壁なども軽天では比較的簡単に作れるため、複雑な形の壁や間仕切りも設置可能です。

床や天井に印をつけランナーをつける

設計図に従い、壁や間仕切りを設置する場所の床と天井に印をつけていきます。この印に合わせて、ランナーと呼ばれる軽量鋼材を設置していきます。ランナーは切断面がコの字型の軽量鋼材で、壁の骨組みとなるスタッドと呼ばれる鋼材を差し込むレールの役割を果たします。

ランナーにスタッドをはめ込む

上下に設置したランナーに、スタッドと呼ばれる鋼材をはめ込んでいきます。スタッドは筒状で切断面は長四角形になっています。スタッドは筒状で長四角型の断面を持つもの以外にも、C型鋼材が使われるケースがあります。この場合、スタッドに強度を出すためにスペーサと呼ばれる金物をスタッドにはめ込みます。

さらにスタッドが横揺れしない様に振れ止めを設置することもあります。振れ止めはランナーに比べ小さなコの字型の鋼材で、スタッドとスタッドの間に取り付けます。スタッドとスタッドの間にグラスウールを敷くことで、遮音や結露、断熱といった機能を壁に追加できます。天井にまで届かない間仕切りを設置する場合でも、ランナーとスタッドを組み合わせることによって、軽天で間仕切りが作れます。

軽天の骨組みに石膏ボードを取り付ける

軽天の骨組みが完成したら、最後に石膏ボードを取り付けます。石膏ボードの繋ぎ目をパテで均し、壁紙クロスを取り付けたり塗装を行ったりすれば壁や間仕切りが完成します。コンセントやスイッチなどを設置する場合は、石膏ボードを取り付ける前に配線を行い、コンセントやスイッチの設置位置に開口部を作った石膏ボードを取り付けていきます。

まとめ

軽天で作った天井や壁は平らな物だけではなく、軽量鋼材を加工することで様々な形状にできます。例えば曲線やひな壇、舟形などの形状で間仕切りを作ったり壁を立てたりすることも可能です。木造の骨組みに比べ軽量なので、躯体にかかる負担が少ない点もメリットの1つでしょう。軽天は技術力がある職人が設置すれば、かなり少ない手間で設置が可能で、退去の時に撤去が必要な場合でも簡単に撤去が可能です。
賃貸オフィスやテナントで内装を考える時におすすめです。

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