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軽天工事とは?工事の特徴や手順を解説

2021年01月15日

軽天工事とは?

軽天工事とは、厚さ1mmほどの鋼材で作られた「軽量鉄骨」と呼ばれる素材を格子状に組み上げ、内装の「骨組み」を作る工事のことを言います。正式には建築用鋼製天井下地・建築用鋼製壁下地という名称があり、LGS/PB工事と呼ばれることもあります。
軽天工事は、内装工事の中で最初に行う工事であり、建築内装の「基礎」の部分となります。工事が終われば、私たちが日常生活の中で目にすることはできませんが、「建物を内側から守る」という重要な役割を担っているのです。
軽天工事が普及し始めたのは、昭和50年頃からだと言われています。それまでは木材を使用し、大工が作業していくという工事スタイルが一般的でした。
しかし、木材を使用した工事では、時間やコストがかかることから、軽天工事の需要が高まってきました。
最近では、店舗やビルだけではなく、事務所や集合住宅などでも多く見られる工事です。

軽天工事のメリット

軽天工事で使用される素材「軽量鉄骨」は、加工性や耐火性・コスト面に優れているという特徴があります。
ここからは軽天工事を行うメリットについて詳しく解説していきます。

・軽量で加工がしやすい
材料に使われる軽量鉄骨は厚みが1mmほどです。木材や重量鉄骨に比べて軽量なため、天井や壁など、建物への負担を軽減することができます。
また、軽天工事は木材などに比べて工場製作や現場加工がしやすく、R曲げなどの加工もしやすいという特徴があります。重たい木材を切って微調整するという作業がないため、作業にかかる時間が大幅に短縮されることになります。

・耐火性に優れている
軽天というのは、構成されている部品がすべて鋼製になっています。そのため、木材に比べ「燃えにくい」という特徴を持っています。火を扱うようなキッチン周りの素材としては最適です。
また、消防検査に通りやすく、時間のロスを無くすことができるのも大きな特徴の一つです。

・防湿性に優れている
軽量鉄骨は湿気に強く、シロアリなどの害虫のリスクを減少させることができます。

・コスパが良く・環境にも優しい
軽量鉄骨は原価が安く、価格も安定しており、また加工性に優れていることもあって、スピーディーに作業を行うことができるため、材料費・人件費を抑えることができます。同時に、軽量鉄骨はリサイクルが可能です。地球環境にも優しいという特徴を持っています。

軽天工事の単価

軽天工事の平米単価の相場は以下の通りです。
こちらはあくまでも目安となっております。

天井軽鉄下地:1,400円程度~
天井軽鉄下地(ジプトーン用):1,500円程度~
壁面軽鉄下地:1,700円程度~
間仕切軽鉄下地:1,600円程度~
※料金は工務店ごとに異なります。また、サイズによっても料金は異なります。

軽天工事の手順

ここからは軽天工事の手順について解説します。
ここでは、「天井での軽天工事の手順」と「壁や間仕切りの軽天工事の手順」の2つをご紹介します。

天井での軽天工事の手順

①アンカーの打ち込み
天井のコンクリート躯体に一定間隔で穴を掘り、筒状のアンカーを打ち込んでいきます。アンカーの内側に雌ネジが切られていて、この部分が基礎となって、天井が支えられています。打ち込まれたアンカーは躯体コンクリートに固定され、内装材などの軽天を支えられるだけの十分な強度で設計されていますが、打ち込みが不十分だと脱落してしまう危険性があるため、注意が必要になります。

②つりボルトの取り付け
アンカーの雌ネジに「つりボルト」と呼ばれる長いボルト棒を取り付けます。多くは約9.5mm径のボルトである「3分ボルト」が使われますが、より大きいところには、「4分ボルト」が使用されます。つりボルトの先には、天井材の基礎となる鋼材を支えるために、ハンガーが取り付けられます。ハンガーをつりボルトに沿って上下させ、天井の高さが最終的に決定されます。

③鋼材をつる
ハンガーに長い鋼材を取り付け、さらにその下に別の鋼材を格子状にビス留めしていきます。これによって、鋼材で作った格子が躯体天井からつり下げられる形になるのです。この格子上になった鋼材に石膏ボードをビス留めし、クロスなどの天井材を貼って内装を仕上げていきます。

壁や間仕切りの軽天工事の手順

①ランナーの取り付け
初めにランナーを取り付けていきます。ランナーとは、間仕切壁下地の上下に対で取り付けられるスタッド(間柱)を垂直に立てるためのレールのようなものです。壁や間仕切りの仕上がり位置に合わせて、天井と床にランナーと呼ばれる鋼材を打ちつけます。

②スタッドの取り付け
ランナーの次は、壁のベースとなるスタッドと呼ばれる鋼材を取り付けます。スタッドとは、上下のランナーに差し込み、垂直に建てる間仕切壁の柱のことを言います。スタッドを必要な長さに切断し、天井と床のランナーに、はめ込んでいきます。
間仕切り壁の場合も同様で、天井と床のランナーに一定間隔でスタッドをはめ込みます。壁が低く、天井まで届かないようなケースであっても、ランナーやスタッドで作ることが可能です。鋼材に切れ目を入れれば曲げることもでき、曲線のある壁も軽天工事で対応できます。
店舗や企業の受付などの軽天工事では、単純な曲面だけでなく、舟型やお椀型の天井や、ひな壇状の段差を設けたりすることもあります。
こうした形状も軽天工事では対応可能となりますが、正確な施工が必要になるため、十分な技量が求められることになります。

まとめ

本記事では、軽天工事の特徴と手順について解説しました。
軽天工事は昭和50年頃に普及した内装の「骨組み」を作る工事のことを指します。軽天工事は、現場で最初に行う工程になるので、建築内装の「基礎」の部分となる重要な工事です。木材と比較しても、加工性・耐火性・コスト面でメリットが多く、最近では、店舗やビルだけではなく、事務所や集合住宅などでも多く見られる工事です。
軽天工事の平米単価は工務店やサイズによって異なってきますので、ご検討される場合は、事前に問い合わせ・見積りをされることをおすすめします。

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