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界壁とは?役割・集合住宅で界壁の仕様をチェックするポイントは?

2022年01月27日

「界壁」といっても、あまりピンと来ない方が多いかもしれません。界壁とは、マンションやアパートなどの集合住宅において、各住戸を区切る壁のことをいいます。近年、ある会社が施工した建物の中で、界壁工事が不十分な物件があることが分かり、大きな問題になりました。界壁に不備があると、隣の部屋の音が聞こえるなど、さまざまな問題が生じてしまいます。集合住宅を選ぶ際には、界壁の有無や仕様をしっかり確認することが重要です。
この記事では、界壁とは何か・界壁の持つ役割・界壁の仕様をチェックする際のポイントなどについて解説します。

界壁とは|役割・集合住宅で界壁の仕様をチェックするポイントは?

界壁とは

「界壁」とは、長屋や集合住宅において、各住戸の境界を隔てる壁のことをいいます。通常の壁との違いとしては、「小屋裏または天井裏に到達しているか否か」がポイントです。ところが、2019年に施行された建築基準法改正によって、この条件は必ずしも必要ではなくなりました。ここでは、界壁と間仕切り・界床との違いについて解説します。

界壁と間仕切りの違い

間仕切りとは、各室の間を仕切る壁のことです。建築基準法施行令114条で、防火上主要な間仕切りは準耐火構造とし、小屋裏または天井裏に達する必要があると定められています。

間仕切りが界壁と違うのは、主に次の2点になります。

  • 遮音性能は要求されない。
  • 界壁で準耐火構造が要求されるのが、長屋または共同住宅なのに対し、間仕切りで準耐火構造が要求されるのは、学校・病院・診療所(患者の収容施設があるもの)・児童福祉施設・ホテル・旅館・寄宿舎・マーケットなどである。

界床とは

「界壁」と、よく似た言葉に「界床」というものがあります。界床とは、共同住宅などにおいて、上下の階同士を隔てる床のことをいいます。法令上、界壁には遮音性能と耐火性能が求められますが、界床にはそういった定めはありません。

界壁の役割

次に、界壁が持つ2つの役割についてご紹介します。1つずつ、みていきましょう。

遮音性能

界壁における遮音性能は、共同住宅や長屋などにおいて話し声などが隣家に伝わらないように、またはプライバシー保護の観点で必要とされています。そのため、長屋や共同住宅でない場合は界壁の遮音性能は存在しません。遮音性能の適合性能は国土交通省の認定をうけたものに限られます。

耐火性能

界壁には耐火性能として、「準耐火構造」が要求されます。準耐火構造とは、壁・柱・床その他の建築物の中で、準耐火性能を有する構造のことをいいます。ここでいう「準耐火性能」とは、通常の火災による延焼を抑制するために必要な性能で、少なくとも45分間は耐えられる能力が不可欠です。

界壁の仕様をチェックするポイント

既にご説明した通り、界壁には、一定の「遮音性能」と「耐火性能」を満たすための仕様が求められます。建築確認申請の段階で、仕様が厳しく審査されるため、書類上はどの物件も問題はありません。ところが、実際に施工する段階で、設計とは異なる仕様で工事が行われるなど、基本ルールすら守られていない事例が報道されています。そのため、界壁の仕様がしっかり守られているかを、施工現場で確認する必要があります。

以下の点が、要チェックポイントです。

  • 厚さが10㎝以上ある。
  • 厚さが2.5㎝以上のグラスウールまたはロックウールが隙間なく詰められている。
  • 両面に厚さが1.2㎝以上の石膏ボードが2重貼りされている。

グラスウールとロックウールについて

それぞれの違いを簡単にまとめてみました。

素材 耐火性 防音性 コスト その他特徴
グラスウール ガラス系 摂氏700℃でも変わらない 特に高音域に優れている 低い 水に弱い
ロックウール 鉱物系 摂氏300℃で厚みが減っていく 特に低音域に優れている 高い 撥水性に優れている

低コストなのはグラスウールですが、水に弱いので施工時に水対策を入念にしなければなりません。予算や場所(結露する場所ではロックウール)など、ケース毎に選ぶといいですね。

建築基準法改正で界壁の基準が緩和

2019年に施行された建築基準法改正によって、界壁は必ずしも小屋裏または天井裏に到達している必要はなくなりました。

建築基準法第30条

“長屋又は共同住宅の各戸の界壁は、次に掲げる基準に適合するものとしなければならない。その構造が、隣接する住戸からの日常生活に伴い生ずる音を衛生上支障がないように低減するために界壁に必要とされる性能に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものであること。

小屋裏又は天井裏に達するものであること。前項第二号の規定は、長屋又は共同住宅の天井の構造が、隣接する住戸からの日常生活に伴い生ずる音を衛生上支障がないように低減するために天井に必要とされる性能に関して政令で定める技術的基準に適合するもので、国土交通大臣が定めた構造方法を用いるもの又は国土交通大臣の認定を受けたものである場合においては、適用しない。”
建築基準法第30条より引用)
天井が界壁と同様の性能を持っている場合は、界壁が天井までしかなくても音の回り込みを防止できるため、界壁の小屋裏または天井裏までの到達は義務付けられないのです。

まとめ

以上、界壁とは何かについて解説しました。界壁は一般にはあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、安全で快適な住環境を保つためには、とても重要な要素だということがお分かりいただけたかと思います。建築基準法の改正で規制が緩んだとはいえ、さまざまな条件を満たす必要があることに変わりはありません。物件への入居や購入を検討する際には、界壁がしっかり基準を満たしているかをチェックしましょう。

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